143号室で何かが起きる。
本記事では映画『[アパートメント:143]』の作品情報、あらすじ、感想と評価、おすすめポイントを紹介しております。ネタバレ?それはとどのつまり主観の相違です。
作品情報
原題 | Emergo Apartment 143 |
製作 | 2011年/スペイン |
レイティング | G |
上映時間 | 80分 |
監督 | カルレス・トレンス |
出演 | カイ・レノックス ジーア・マンテーニャ マイケル・オキーフ |
あらすじ
数か月前に妻を亡くして以来、不気味なポルターガイスト現象に悩まされているホワイト家。事態解明のため、ホワイト家を訪れた超心理科学者チームはさっそく監視カメラによる調査を開始するが、そこに映し出されたのは驚愕すべき映像だった……。
感想と評価
幼い息子と反抗期の娘を抱えながら、24時間営業のポルターガイスト現象に悩まされるシングルファザーを救うため、事態を調査することになった超心理科学心霊バスターズが直面する驚愕の真相を描いたPOV心霊ホラーです。
監督は『ペット 檻の中の乙女』のカルレス・トレンスで、製作と脚本を『[リミット]』のロドリゴ・コルテスが担当。
POV映像による心霊現象の定点観測という、『パラノーマル・アクティビティ』以降は手垢にまみれた感のある手法ではありますが、監視カメラ、ビデオカメラ、赤外線カメラ、ヘッドカメラなど、そのレパートリーは無駄に豊富で、ザラついたPOV映像のリアルさと臨場感にはなかなかのものがあったと思います。
まあそれだけ手の込んだ映像に映し出される怪異こそがこの手の映画の肝ですが、基本映し出されるのはただのポルターガイストで、その点でのパンチは若干弱いですし、満を持してドン!と出してきたときのコレジャナイ感にも失笑が。
無駄に引っ張りすぎない心霊現象24時間営業はありがたかっただけに、肝心の怪異に対する商品数の少なさが悔やまれますなぁ。
まあそうやって地味にリアルにある種の低空飛行で積み上げてきた結果としての、ブレブレグラグラな嵐の到来は笑っちゃうぐらい壮絶で、最後にはビシッと決めてくれますよ、ビシッと。
ここを観るためだけにも、ザラザラのPOVを、商品数の少ない心霊現象を、ちょっと何言ってるのかわからない説明を、態度の悪い娘の反抗期を、唐突な霊媒師のおっさんを、パパのご都合的な告白を、グッと我慢して到達する価値はあるかと思われます。
私的には最後のニヤリ、『サスペリア』の頃から最後の少女のニヤリに弱いのよね♡
おすすめポイント
- 複数のカメラを駆使したザラザラPOV映像の臨場感!
- 唐突に登場する胡散臭い霊媒師のやる気満々に注目!
- 最後のニヤリ!ニヤリがたまらんの!
DVD&Blu-ray
VOD/動画配信
『[アパートメント143]』が配信されているVODはこちら(2021年2月現在。最新の配信状況は各公式サイトにてご確認ください)。
予告編動画
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