ママ、私パパに殺されるの?
本記事では映画『MAMA』の作品情報、あらすじ、感想と評価、おすすめポイントを紹介しております。ネタバレ?それはとどのつまり主観の相違です。
作品情報
原題 | Mama |
製作 | 2013年/カナダ、スペイン |
レイティング | PG12 |
上映時間 | 100分 |
監督 | アンディ・ムスキエティ |
出演 | ジェシカ・チャステイン ニコライ・コスタ=ワルドー |
あらすじ
精神を病んで妻を殺害した父親によって深い森の山小屋に置き去りにされた幼い姉妹。5年後、ふたりのことを探し続けていた叔父によって奇跡的に発見された姉妹は、彼とその恋人のもとへと引き取られることになったのだが、姉妹の背後には常に怪しい影が揺らめいていたのだった……。
感想と評価
孤立した幼き姉妹を陰ながら保護し、育て、そして支配していた悲しき闇のママと、いつしか姉妹への本当の愛に目覚めた義理のママとの、「子供を返せー!」というキャットファイトを、恐怖と哀愁と感動を織り交ぜて描いた心霊ホラーです。
今や『IT/イット』シリーズでジュブナイルホラー界の第一人者にまで出世したアンディ・ムスキエティの長編監督デビュー作で、彼が2008年に発表した短編ホラーをいたく気に入ったギレルモ・デル・トロの製作総指揮により実現した、夢のようなタッグデビュー戦だと言えるでしょう。
しかし、この完成度は正直『IT/イット』の比ではないのではないか!と思えるぐらいに切なくも恐ろしい良作でありました。
母性における正と負を大きなテーマとしながら、その母性を強く求める捨てられた子供の選択をも描ききったラストには、「そそ、そう来たか!」と身震いしたほど。
そして、絶妙のチラリズム恐怖演出からのアグレッシブさ全開グイグイ恐怖演出の塩梅もお見事で、ジャパニーズホラーと西洋ゴーストとのハイブリッド感が和洋折衷絶品なのです。
とりわけMAMAのいびつに傾いてワカメみたいに揺らめく造形と、イカしたポージングは美味すぎて吐きそうよ。
あともうひとりのママ、ジェシカ・チャステインのロックでワイルドな黒ずくめの裏側に隠した、我が身を顧みない強く大きな母性愛も忘れてはなりませんよね。
っていうか本作のジェシカ・チャステインはホントにカッコいいんだわ!
蹴られたい♡踏まれたい♡貴女の椅子になりたぁい♡
おすすめポイント
- 背後で傾きながら怪しく揺らめくMAMAの造形美に戦慄せよ!
- チャステインもいいけど子役も憎たらしさと愛らしさがあふれた好演!
- ゆえにバッドともハッピーとも言える衝撃のラストに悶絶なのだ!
DVD&Blu-ray
VOD/動画配信
『MAMA』が配信されているVODはこちら(2021年1月現在。最新の配信状況は各公式サイトにてご確認ください)。
予告編動画
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