ケダモノどもに“復讐”してあげる―
本記事では映画『デッド・ガール』の作品情報、あらすじ、感想と評価、おすすめポイントを紹介しております。ネタバレ?それはとどのつまり主観の相違です。
作品情報
原題 | Some Kind of Hate |
製作 | 2015年/アメリカ |
レイティング | G |
上映時間 | 83分 |
監督 | アダム・エジプト・モーティマー |
出演 | ローネン・ルービンシュタイン グレイス・フィップス シエラ・マコーミック |
あらすじ
イジメっ子に逆襲したことにより、砂漠の更生施設へと送られることになってしまった高校生のリンカーン。しかしそこでもイジメの標的となってしまった彼は、その深い怒りと悲しみを爆発させ、ある事件によって施設の地下で眠っていた復讐心の怨霊、モイラを呼び覚ましてしまうのだった……。
感想と評価
デスメタルを心の支えとするイジメられっ子の少年が抱える、「みんな死ね!死んじまえ!」という魂の叫びに呼応し、地下深くからよみがえった復讐代行幽霊デッド・ガールによる切り刻み三昧を描いた心霊リベンジホラーです。
監督は『ダニエル』のアダム・エジプト・モーティマーで、主演は『#フォロー・ミー』のローネン・ルービンシュタイン。
イジメは許さん!
というしごくまっとうなメッセージのもと、イジメっ子どもにきっつーいお仕置きを与えてついには誰彼かまわずぶっ殺す復讐代行幽霊、デッド・ガールことモイラちゃんのやる気満々を描いた作品ではありますが、設定も脚本もちょっとガバガバすぎてこりゃ困ったもんだ。
基本的に登場人物の行動がすべて意味不明で、過去に起こった事件も、現在における各々の行動原理も、何を考えてそれを選択したのかさっぱりこってりあたしにゃわかりません。
とりわけ主人公リンカーンに想いを寄せる元チアビッチの、勝手な思い込みで突っ走って引っ掻き回すだけ場を引っ掻き回し、「あたしそんなつもりじゃなかったのに何勝手なことしてんのよ!」という逆ギレは、「そりゃこっちのセリフじゃわい!」で、「お前が死ねい!」って話です。
見ようによっては『キャリー』みたいな映画と言えなくもないけど、であるならもっと主体の悲しみや怒りにこっちを乗っけてもらわないと。
「なんか勝手にやってる~」って感じですよね、これじゃ。
唯一面白かったのは、モイラちゃんの攻撃方法が自傷とターゲットとをシンクロさせるというなかなか斬新な手法だったことですかね。
つまりはモイラちゃんが自分の右腕を切ればターゲットの右腕もちょん切れ、自分の喉元を切ればターゲットの喉元もブシャーーーとなるような塩梅です。
弱点としてはアレかね、ちょいとリンカーン君のことが好きすぎてシンクロしすぎちゃったってことかな♡
おすすめポイント
- 復讐代行幽霊モイラちゃんのチートすぎる特殊能力!
- グロはグロとしてまあまあグロいですよ♡
- 女子は無意味にホットパンツ率が高し!
DVD&Blu-ray
VOD/動画配信
『デッド・ガール』が配信されているVODはこちら(2021年2月現在。最新の配信状況は各公式サイトにてご確認ください)。
予告編動画
(C)2015 BULLIED FILM, LLC