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ディープ・ブルー

ホラー映画『ディープ・ブルー』の画像

恐怖、絶叫、そして…絶望。

前置き

本記事はホラー映画『ディープ・ブルー』の作品情報、あらすじ、感想と評価、おすすめポイントを紹介しております。ネタバレ?それはとどのつまり主観の相違です。

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作品情報

原題Deep Blue Sea
製作1999年/アメリカ
レイティングG
上映時間104分
監督レニー・ハーリン
出演サフロン・バロウズ
トーマス・ジェーン
LL・クール・J
サミュエル・L・ジャクソン
ジャクリーン・マッケンジー
マイケル・ラパポート
ステラン・スカルスガルド

あらすじ

アルツハイマーの新薬開発のため、サメの脳細胞を利用した実験が行われている太平洋上の研究施設、「アクアティカ」。しかし、違法な遺伝子操作によって高度な知能を獲得したサメたちは、嵐に乗じて施設を爆破、水没させ、凶暴な殺人マシンと化して人間たちを襲い出すのであった……。

感想と評価

嵐に見舞われ、ドッカンバッカン爆発し、水没のタイムリミットが迫る太平洋上の巨大研究施設を舞台に、遺伝子操作によって人間並みの知能を得たインテリザメに襲われる恐怖を描いた、1999年のSFモンスターホラーです。

監督は『エクソシスト ビギニング』のレニー・ハーリンで、主演は『パーフェクト・クリーチャー』のサフロン・バロウズと、『ミスト』のトーマス・ジェーン、共演には『ハロウィンH20』のLL・クール・J、『1408号室』のサミュエル・L・ジャクソンなど。

ジョーズ』以降は久しくなかったサメ映画のスマッシュヒット作で、実は今日まで続く雑多なサメ映画乱発のきっかけとなったのは、御大『ジョーズ』ではなく、本作なのではないかと私なんかは思っております。

「ただのサメの時代はもう終わりや。これからのサメに必要なんは付加価値や。改造や!」という心意気で、アオザメの脳ミソを違法に増量し、インテリザメとしてバージョンアップさせてしまう力業。

脳の増量なんて、今日のサメ映画を考えたらまだまだかわいいもんですが、当時においてはエポックな発明でして、これをきっかけに、「マジか!サメっちゅうのんはなんでもありの万能アイテムやったんか!」と、勘違いを起こした阿呆どもがサメの新たな付加価値発見に心血を注ぎ、現在へつながったと考えてよいのではないでしょうか。

そんな功罪を含んだインテリ巨大凶暴ザメが、海上研究施設をヘリを使って爆破し、嵐に呑み込ませ、自分たちをもてあそんだ人間たちを喰って喰って喰いまくる、大爆発改造サメ映画『ディープ・ブルー』。

最も著名なキャストであるサミュエル・L・ジャクソンの扱い方に代表される、誰が死んで、誰が生き残るのか先が読めない、意外な展開とテンポのいいアクション、パニック、アドベンチャーが評判を呼び、先述しましたとおり『ジョーズ』以来のスマッシュヒットを記録したわけですが、個人的には世評ほど好きな映画ではありません。

キャラクターも、ドラマも、アクションも、スリルも、レニー・ハーリンらしい大味さで、世評のような意外性も個人的には感じませんでしたし、サメ映画であえて狭い空間を舞台にした設定も、斬新さはあるけど狙ったほどの効果は上げていないように思えます。

そして、最も問題があったと思われるのがサメの描写で、とりわけCGパートはいくら黎明期とはいってもちょっと看過できないレベルでして、肝心な人喰いシーンが総じて嘘臭く、血生臭さに欠けるのですよね。

つまりはエンタメとしてなら及第点かもしれないけど、ホラーとしてはその旨味に欠ける、ホラーの体裁を借りた大味な娯楽作品に過ぎないと、私なんかは思っているわけです。

まあこれは、私とレニー・ハーリンとの相性の悪さも関係しており、「なんもわかってへんなこのハゲが!」と思われるかもしれませんが。

HORROR-BAKKA的評価

恐怖度:2.0
グロ度:2.0
面白さ:2.0

総合評価:C

おすすめポイント

『ディープ・ブルー』のおすすめポイント
  • おもいっきしネタバレですがサミュエル・L・ジャクソンが新たに作り上げた演説フラグはアイデアとしては最高!(個人的には見せ方は……)
  • ある意味では裏の主役というか実はヒロインかもしれないコックのLL・クール・Jの活躍に乞うご期待!
  • とにかく必要以上に爆発するレニー・ハーリン演出がドッカンバッカン!

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