なんとも痛快なエンターテイメント・ホラー
本記事では映画『ゾンビーワールドへようこそ』の作品情報、あらすじ、感想と評価、おすすめポイントを紹介しております。ネタバレ?それはとどのつまり主観の相違です。
作品情報
原題 | Scouts Guide to the Zombie Apocalypse |
製作 | 2015年/アメリカ |
レイティング | G |
上映時間 | 93分 |
監督 | クリストファー・ランドン |
出演 | タイ・シェリダン ローガン・ミラー ジョーイ・モーガン セーラ・デュモント |
あらすじ
高校生になってもボーイスカウトを続けているベン、カーター、オギーの仲良し3人組。しかしベンとカーターは人目を気にして内心では辞めたがっており、秘密のパーティに誘われたことをきっかけにキャンプの脱出を試みるが、その道中で大量のゾンビの群れと出会ってしまうのだった……。
感想と評価
高校生にもなってボーイスカウトなんぞをやっているポンコツ負け犬クソダサ高校生3人組が、突然のゾンビパニックに襲われた我が町を救うため、これまで培ったスカウト技術を駆使して獅子奮迅の活躍を見せるという青春ゾンビホラーコメディです。
監督はのちに『ハッピー・デス・デイ』シリーズを撮るクリストファー・ランドンで、出演は『レディ・プレイヤー1』のタイ・シェリダン、『エスケープ・ルーム』のローガン・ミラーなど。
ゾンビに青春をまぶしておバカコメディで味付けた同系統の作品としては、『ショーン・オブ・ザ・デッド」』や『ゾンビランド』に勝るとも劣らない掘り出し物的作品で、笑えて燃えて泣けるホントの快作なんですよこれ。
ホラーと青春との相性の良さは近年でも『IT/イット』なんかが示したとおりですが、本作はよりティーンエイジャーの本質へと迫ったおバカ丸出しな内容で、であるからこそ彼らの等身大の苦悩に共感し、そのバカバカしくも勇気ある行動に感動してしまうのです。
世間一般ではイケてないとされる童貞3人組が、そのイケてなさから来る葛藤に仲間割れを起こしながらも、イケてないまんまで、イケてない力を駆使して、自分たちを蔑んだリア充どもを、町を、世界を救う姿のなんと痛快なことでしょうか。
そんな童貞3人組の友情とスカウト魂と成長を、軽快なテンポで外連味あふれる演出によって見せていくクリストファー・ランドンの実力は本物で、個人的には『ハッピー・デス・デイ』よりもこっちを推しちゃいますね。
感染経路の設定が若干ザルすぎるのが玉に瑕ですが、ゾンビ相手ということで容赦ない人体破壊を繰り広げるサービス精神も旺盛で、そう、とにかくサービス過剰な大盤振る舞いなんです。
こんだけ盛りに盛ってるくせにレイティングがG指定なのもいい感じなザルですよね。
下ネタと人体破壊のオンパレードなのに誰でも観れちゃうよ♡
おすすめポイント
- おバカな高校生3人組の友情とスカウト魂と下ネタ!
- 容赦ない人体破壊の雨あられでゾンビのアソコもの~びのび♪
- バカな3人組を温かく見守り時にケツを叩く紅一点のおねーちゃんがカッコいいの♡
DVD&Blu-ray
VOD/動画配信
『ゾンビーワールドへようこそ』が配信されているVODはこちら(2021年1月現在。最新の配信状況は各公式サイトにてご確認ください)。
予告編動画
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