邪魔する奴は道連れだ!
本記事では映画『幽幻道士(キョンシーズ)』の作品情報、あらすじ、感想と評価、おすすめポイントを紹介しております。ネタバレ?それはとどのつまり主観の相違です。
作品情報
原題 | 殭屍小子 |
製作 | 1986年/台湾 |
上映時間 | 95分 |
監督 | チャオ・ツォンシン |
出演 | リュウ・ツーイー チャン・キントー |
あらすじ
大道芸人の親方と旅回りをしている4人の孤児たち。しかしその道中で出会った吸血鬼化した死体、キョンシーによって親方が襲われ、親方自身もキョンシー化して町は大パニックに。道士である金おじいさんとその孫娘テンテンの力を借り、親方の暴走を止めようとする4人だったが……。
感想と評価
中国に古くから伝わる伝説の死体妖怪キョンシー(殭屍)を下敷きに、野に解き放たれたキョンシー退治へと乗り出す4人のイタズラ小僧たちと可憐な美少女テンテンちゃんの大活躍を描いた、台湾発のアクションホラーコメディです。
もともとは香港映画『霊幻道士』から派生した亜流キョンシー映画のひとつで、日本では劇場公開もされていないのですが、1987年にTBSの「月曜ロードショー」で吹替版が放映されるや否や爆発的大ヒットを記録し、スピンオフドラマまで作られた始末。
あの時代に青春を過ごした我々アラフォーにとっては思い入れが強い作品なのですが、そんなもんはただの思い出補正だと侮るなかれ。
今観ても抜群に面白い爆笑コメディであり、心躍るジュブナイルであり、ちゃんとホラー、しっかりカンフーの、普通によく出来た痛快作でありましたから。
ただ常軌を逸した吹替演出の功績は大きかったでしょうね。
台本不在の大雑把な状態による、デタラメ適当おふざけ投げやりなアドリブ吹替の数々がオリジナルを超えた妙な熱気を放っており、レジェンド声優たちによる悪ノリがとにかく楽しいのです。
ですので、本来は字幕派の方も本作だけは吹替版で観ることをおすすめいたします。
妙な衣装で硬直したままピョンピョン飛び回るキョンシーと、自業自得なイタズラ小僧たちの活躍と、とにかく可愛いテンテンちゃんに恋をする(ロリコンじゃねーよ)、今観ても絶対に面白い快作でありますから!
あ、時代を感じさせるアナログシンセのチープさも好きな人には意外とたまらんかもよ♡
おすすめポイント
- 誰もが一度は真似したくなるキョンシーの硬直したピョンピョンを見よ!
- 声優たちの自由度が解き放たれた吹替の妙技に爆笑必死!
- とにかくテンテン!テンテンちゃん可愛い♡(だからロリコンじゃねーってば!)
DVD&Blu-ray
VOD/動画配信
『幽幻道士(キョンシーズ)』が配信されているVODはこちら(2021年1月現在。最新の配信状況は各公式サイトにてご確認ください)。
予告編動画
(C)ナオ・プロモーション