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バッド・ヘアー

映画『バッド・ヘアー』の画像

「恐怖」はあなたの頭で増殖する

前置き

本記事はホラー映画『バッド・ヘアー』の作品情報、あらすじ、感想と評価、おすすめポイントを紹介しております。ネタバレ?それはとどのつまり主観の相違です。

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作品情報

原題Bad Hair
製作2020年/アメリカ
レイティングPG12
上映時間103分
監督ジャスティン・シミエン
出演エル・ロレイン
ヴァネッサ・ウィリアムズ
ジェイ・フェイロー
ジュディス・スコット

あらすじ

1989年のロサンゼルス。テレビ局で働く黒人女性のアナはいつか自分の番組を持つことを夢見ていたが、現実は厳しかった。ある日、新しい上司から癖毛を指摘された彼女は、一念発起してエクステを付けることに。その日からアナの人生は見事に好転し出したのだが、やがてその髪の毛が恐ろしい暴走を始めるのだった……。

感想と評価

1989年のアメリカを舞台に、テレビ司会者としての成功を夢見る黒人女性が、そうとは知らずに呪われたエクステをガッシガシに編み込んだことにより、けっこう毛だらけ猫灰だらけお尻の周りはクソだらけな目に遭う恐怖を描いた社会派オカルトホラーです。

監督はNetflixの風刺コメディドラマ『親愛なる白人様』の原作と製作を担当したジャスティン・シミエンで、主演はエル・ロレイン、共演にアフリカ系アメリカ人初のミスアメリカとして知られる『イレイザー』のヴァネッサ・ウィリアムス。

呪われた髪の毛が巻き起こす吸血殺戮大パニックなんて映画は、どこをどう切ってもおバカB級ムービー以外には成りえんだろう、とお思いでしょうが、なんのなんの、本作『バッド・ヘアー』は『ゲット・アウト』や『アス』の系譜につながるまさかまさかの社会派ホラーなのでありますよ。

南北戦争以前の奴隷制時代から現代へと連綿と続く、資本主義における搾取と差別の構図を土台とし、その構図のなかで意識的、または無意識的に脱色されていく黒人たちの悲劇をB級ホラーへと落とし込んだ意欲作で、この構図こそが何より恐ろしいんですよね。

ここをちょっと退屈とも思える丁寧さによって描いた前半こそが本作の肝で、最大の恐怖は無意識に白人化を望む主人公のエクステ編み込みシーンのほぼ縫合手術と相成るわけですが、呪われた髪の毛としてのB級ホラーへと比重が移ってからは失速ぎみで、社会派なテーマとB級ホラーとしての面白さが両立できていない点が本作の弱点か。

1989年という時代設定を踏まえ、あえてのチープさを狙った毛だらけホラーとしてのバカバカしさも嫌いではないですが、もっと、もっともっとアホになってもよかったような気が。

テーマは凄くいいと思うのですが、それをB級ホラーとしていかに見せるか、いかに活かすかという点に関して、必ずしも成功していないから本作の評価はちょっと難しくなってくるのです。

テーマとしてはトビー・フーパーのトラウマホラー『マングラー』なんかとも通じる資本主義の暗部なのですが、B級ホラーとしての面白さに関しては大きな開きがあり、そこはやはり監督の力量の差なのでしょうね。

HORROR-BAKKA的評価

恐怖度:3.0
グロ度:2.0
面白さ:2.0

総合評価:凡作

おすすめポイント

『バッド・ヘアー』のおすすめポイント
  • ある種のチープさも含めた1989年の雰囲気出しは良好で、これはテーマとも密接に関係しているのだ!
  • もはやミスアメリカの頃の面影は見る影もなくなったヴァネッサ・ウィリアムスだが、この映画のあの役柄に彼女を起用したことに意味があるのだ!
  • B級ホラーとしての毛だらけ吸血殺人描写も、トータルでは成功していないがアレはアレで見どころアリ!

VOD/動画配信

バッド・ヘアー』が配信されているVODはこちら(2021年4月現在。最新の配信状況は各公式サイトにてご確認ください)。

予告編動画

バッド・ヘアー

(C)2020 Bad Hair LLC ALL RIGHTS RESERVED.

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HB

HBです。固くも柔らかくもないちょうどいい奴です。ホラー映画ばっか観ているホラー映画バカで、お肉が大好物。

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