日本にはまだ、行ってはならない場所がある。
本記事では映画『樹海村』の作品情報、あらすじ、感想と評価、おすすめポイントを紹介しております。ネタバレ?それはとどのつまり主観の相違です。
作品情報
英題 | Suicide Forest Village |
製作 | 2021年/日本 |
レイティング | G |
上映時間 | 116分 |
監督 | 清水崇 |
出演 | 山田杏奈 山口まゆ 安達祐実 國村隼 |
あらすじ
友人の引っ越しを手伝っていた鳴と響の姉妹は、新居の床下から古ぼけた奇妙な箱を発見する。それを見た途端に怯えだした響を鳴は心配するが、その日から姉妹の周囲で不可解な怪死事件が頻発し、ついにその魔の手は鳴と響自身にも忍び寄るのであった……。
感想と評価
日本が世界に誇る自殺の名所にして有数の心霊スポットでもある富士の青木ヶ原樹海を舞台に、その場所である人々によって作り出された呪いの箱、“コトリバコ”によって引き起こされる逃れられない恐怖を描いた心霊オカルトホラーです。
2020年に意外なスマッシュヒットを飛ばした心霊ホラー『犬鳴村』に続く、「実録!恐怖の村」シリーズ第2弾で、監督は前作に引き続いて『呪怨』シリーズの清水崇。
前作を踏襲するかたちのPOVホラーとして幕を開ける本作。
今回も「恐怖の村」の第一発見者として登場するのは大谷凜香で、彼女が富士の樹海で発見する村らしき痕跡はかの『ブレア・ウィッチ・プロジェクト』を彷彿とさせ、物語中盤での主役交代劇はどこか『サイコ』のようでもあり、いやいや『シックス・センス』、おやおや『フェノミナ』、あらあら『エクソシスト』、なんて感じのパク……もとい、リスペクトを多数感じさせます。
ついでにいうと前作『犬鳴村』の構成を冒頭だけではなく全体の流れとしても踏襲しており、正直なところ前作の焼き増し感もぬぐえません。
それでは前作と同じかつパクり臭の漂う駄作なのかといったらそんなことはなく、個人的には前作よりも面白かったですね。
『犬鳴村』で作り上げたフォーマットをさらにブラッシュアップさせたような印象で、確かに似通った構成、展開、ドラマではあるのですけど、そのかたちによる見せ方、表現の仕方が明らかに上達しており、映画としてワンランク上がったと私なんかは評価しております。
まあそのぶん心霊的恐怖はやや減退し、代わりにオカルト的面白さが増幅されたといった感じなのですけど、今回もバンバン幽霊は出てきますし、サクサク人は死にますし、最後には人間と自然が融合した神秘的なまっぱ木人間も拝めますので、個人的にはおすすめの逸品です。
「俺はそんな面白さよりビビりてーんだよ!」って方は、是非とも姉妹の姉、鳴の恋人である金髪君のお母さんにご注目ください。
彼女がある場面でとったとある行動の映し方がもうこえーのなんの♡
あ、あと『犬鳴村』の「あの子」がどこかでチラッと出てきますので、どうぞ気になる方はこちらもお見逃しなく。
おすすめポイント
- ガンガン、ホイホイ、サクサク人が死んでキモティイーー♡
- 途中退場されたと思われた方々の再登場にもご注目!
- 金髪君のお母さんの行動とその撮り方がドン引きの恐ろしさ!
予告編動画
(C)2021「樹海村」製作委員会