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キャビン・フィーバー(2002)

映画『キャビン・フィーバー』(2002)の画像

その恐怖は感染する

前置き

本記事では映画『キャビン・フィーバー』(2002)の作品情報、あらすじ、感想と評価、おすすめポイントを紹介しております。ネタバレ?それはとどのつまり主観の相違です。

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作品情報

原題Cabin Fever
製作2002年/アメリカ
レイティングR-15
上映時間93分
監督イーライ・ロス
出演ライダー・ストロング
ジョーダン・ラッド
ジェームズ・デベロ
セリナ・ヴィンセント
ジョーイ・カーン

あらすじ

卒業を間近に控えて浮かれ気分の大学生5人組は、山奥のキャビンを借りて最後の夏休みに羽目を外してハメ倒すことに。しかしそこに何かの感染症にかかった男が乱入して来たことにより事態は思わぬ方向へ。お互いの感染を疑い出した彼らの疑念と恐怖は、ある種の狂気を拡散していくのだった……。

感想と評価

ホラー映画の定番である田舎の山小屋を舞台に、謎のウィルスに感染したかもしれない若者たちの疑念と恐怖が、やがて不条理ともいえる残酷スプラッター世界を描写していく感染系サイコスリラーです。

監督は本作がデビュー作となる『ホステル』シリーズ『グリーン・インフェルノ』のイーライ・ロスで、出演は『ロードキラー in L.A.』のライダー・ストロング、『サタニック・パニック』のジョーダン・ラッド、『HAKAIJYU 破壊獣』のセリナ・ヴィンセントなど。

田舎の山小屋(キャビン)を舞台に、盛りのついたエロクソガキどもが酷い目に遭う物語はまさにホラー映画の定番で、「ああ~ああ~そっち系ね、『死霊のはらわた』系ね」なんて安易なフラグをあえて立てながら、けっしてそっち方面には向かわないイーライ・ロスの良作です。

ホラー映画の定番をあえて踏襲しながら、それを利用してさらなる恐怖と狂気と面白さを演出する若きイーライ・ロスの手腕はこの頃から本物で、この手法にさらなる捻りを加えたら『キャビン』が出来上がったといっても過言ではないかも。

それでは本作『キャビン・フィーバー』の面白さはどこにあるのかといったら、それはド定番を逆手にとって描き出される不条理な人間の、世界の真実とでも表現したらよいでしょうか。

本作はオカルトホラーでも、感染パニックでも、スプラッターホラーでもなく、人間の狂気と世界の不条理を描いたサイコスリラーなのです。

ある極限状態やひとつの波紋によって浮かび上がってくる人の本質を、イーライ・ロスらしいシニカルな視点で不条理な笑いを込めた狂気の現実として描いており、そんな狂気の沙汰は「パンケーキ!パンケーキ!」によって最高潮に達したといってもよいでしょう。

イーライ・ロスらしいリアルな痛みの描写も秀逸で、ある種の不条理劇のようでいて実際は非常に現実的な、なんとも不思議な魅力に満ちた作品なんですよホント。

のちに2本の続編が製作され、2016年にはリブートもされておりますが、どれもこれもオリジナルの足元にも及ばない仕上がりですので、あえて観ようなどという気は起こさなくても十分かと思われます。

本作の「パンケーキ!パンケーキ!」に勝る狂気はそうそう味わえませんから♡

HORROR-BAKKA的評価
3.0
世間様の評価(Filmarks調べ)
3.2

おすすめポイント

  • 人の化けの皮を剥いでその狂気をむき出しにするイーライ・ロスの意地悪さ!
  • 「ガツン!」と来るグロ描写よりも「ぬるり」と現れる痛みの描写にホント背筋が凍りつく!
  • 女の子のような男の子の「パンケーキ!パンケーキ!」はマジで狂ってて最高のスローモーションなのよ♡

DVD&Blu-ray

VOD/動画配信

キャビン・フィーバー』(2002)を配信しているVODはこちら(2021年2月現在。最新の配信状況は各公式サイトにてご確認ください)。

パンケーキ!

Cabin Fever (7/11) Movie CLIP – Pancakes! (2002) HD

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