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テナント/恐怖を借りた男

映画『テナント/恐怖を借りた男』の画像

ロマン・ポランスキーによるサイコ・スリラー

前置き

本記事では映画『テナント/恐怖を借りた男』の作品情報、あらすじ、感想と評価、おすすめポイントを紹介しております。ネタバレ?それはとどのつまり主観の相違です。

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作品情報

原題Le Locataire
The Tenant
製作1976年/フランス、アメリカ
レイティングG
上映時間126分
監督ロマン・ポランスキー
出演ロマン・ポランスキー
イザベル・アジャーニ
メルヴィン・ダグラス
シェリー・ウィンタース

あらすじ

前の住人が飛び降り自殺を図った部屋を借りることになった青年トレルコフスキー。しかし入居したその日から、誰かに見られているような視線、奇妙な隣人たちの私生活への介入が彼を悩ませ、いつしか狂った被害妄想へと取り憑かれ出すのであった……。

感想と評価

前の住人が自殺を図ったいわくつきの物件を借りたことにより、何やらよくわからぬ強迫観念にかられて怒涛の被害妄想を突き進む男の狂気を描いた、日本未公開の傑作サイコスリラーです。

監督と主演は『反撥』『ローズマリーの赤ちゃん』のロマン・ポランスキーで、彼が得意とするアパート恐怖映画のひとつに数えられます。

共演は『ポゼッション』(1981)のイザベル・アジャーニ、『チェンジリング』(1980)のメルヴィン・ダグラス、『狩人の夜』のシェリー・ウィンタースなど。

いわくつきの物件を借りることになった小心者の男が、投身自殺を図った前の住人の幻影にまとわれ、追われ、やがては同化し、いつしか女装をして街中を逃げ回るまでに至る、何がなんだかよくわからぬが、何がなんだかよくわからぬがゆえにめちゃくちゃ面白い作品でもあります

変態ポランスキーが自分自身を主人公へと投影し、自身の妄想や性癖をシュールで奇怪な悪夢としてオモシロオソロシク描き出した一種のカミングアウト映画で、気合の入った変態の渾身の狂気へと接近することができますよ。

まあ気合が入りすぎた正真正銘のド変態だったせいで、昨今のポランスキーの周囲は何かとかまびすしい正義の棍棒が飛び交ってはおるのですが、「作品に罪はないじゃない、作品には」というのが私のスタンスです。

彼が気合の入った変態だったからこそ、本作『テナント/恐怖を借りた男』のような素晴らしい狂気の傑作が生み出されたわけですしね。

「素晴らしい映画を撮る人間が必ずしも素晴らしい人間とは限らない」というのはしごく当然のことですが、裏を返すと、素晴らしくない、というか、最低最悪変態キチガイな人間のクズであるからこそ素晴らしい映画を撮ったと言えなくもないわけで、はっきり言って普通の人間にこんな映画は撮れやしませんよ。

変態のキチガイが赤裸々に自分を語ったからこその圧倒的な狂気に彩られた、そんな、そんな人の弱さを恐怖と不条理と爆笑で包み込んだ狂った傑作だと思いますので、どうか、どうか皆さん観てみてちょ♡

HORROR-BAKKA的評価
4.0
世間様の評価(Filmarks調べ)
3.6

おすすめポイント

  • 名匠スヴェン・ニクヴェストによる見事なまでのカメラワーク!
  • 狂気と緊張が臨界点まで到達した瞬間の空間描写のいびつさ!
  • ポランスキーの女装姿に我々変態は心癒されます♡

DVD&Blu-ray

VOD/動画配信

テナント/恐怖を借りた男』を配信しているVODは現在ありませんので、TSUTAYA DISCASによる宅配レンタルがおすすめ(2021年1月現在。最新の配信状況は各公式サイトにてご確認ください)。

TSUTAYA DISCAS(レンタル)

予告編動画

The Tenant (1976) – Official Trailer (HD)

(C) 1976 Marianne Productions. All Rights Reserved. TM, (R) & (C) 2015 BY PARAMOUNT PICTURES. ALL RIGHTS RESERVED.

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