ザ・クレイジーズ

映画『ザ・クレイジーズ』の画像

第2のカサンドラ・クロス事件!?/細菌兵器に襲われた街

前置き

本記事では映画『ザ・クレイジーズ』の作品情報、あらすじ、感想と評価、おすすめポイントを紹介しております。ネタバレ?それはとどのつまり主観の相違です。

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作品情報

原題The Crazies
The Crazies/Code Name: TRIXI
製作1973年/アメリカ
上映時間104分
監督ジョージ・A・ロメロ
出演W・G・マクミラン
レイン・キャロル
ハロルド・ウェイン・ジョーンズ

あらすじ

アメリカの田舎町エバンズ・シティ。軍が極秘裏に開発していた細菌兵器が事故によって流出し、感染した住人たちが発狂して町は大混乱に。暴力によって町を完全封鎖しようと目論む軍隊と、次々に発狂していく住人たち、逃げ惑う正気の者、そして空には万が一に備えて核弾頭が……。

感想と評価

細菌兵器の流出による発狂人間大増殖パニックと、政府による杜撰極まりない隠蔽工作のアホらしさを、ジョージ・A・ロメロらしいシニカルさとユーモアをもってセミドキュメンタリータッチで描き出したカルトSFホラーです。

ジョージ・A・ロメロといえばゾンビ映画の巨匠ですが、『ナイト・オブ・ザ・リビングデッド』と『ゾンビ』のちょうど中間期に撮影されたのが本作『ザ・クレイジーズ』。北米での興行的失敗により日本では劇場未公開に終わりましたが、2010年に4週間限定のレイトショー公開が行われ、国内Blu-ray盤もようやく発売されました。

ゾンビというゲテモノを通して常に政治的、社会的な問題を描いてきた隠れた社会派ロメロの面目躍如たる内容で、政府や軍の空虚なアホ丸出しと、それに盾突く狂った住民たちとの狂騒の中で、徐々に何が正常で何が異常なのかわからなくなってくるこの素晴らしい世界を、一種のブラックジョークとして描いた佳作だと言えるでしょう。

現代の感覚から見るとチープさは否めませんが、当時の米国の社会的、政治的、国際的な空気を徹底的なシニカルさで盛り込んだ、どいつもこいつも狂いに狂った絶望的お祭り映画として一見の価値はありすぎるぐらいにあると思いますよ。

個人的には『処刑軍団ザップ』『デビッド・クローネンバーグのシーバース』で知られるリン・ローリイ嬢の艶技(えんぎ)にも注目していただきたい。何に出ててもホントこの人エロいのよ♡

2010年にはロメロの総指揮によるリメイク版『クレイジーズ』も製作されております。こっちはわりとストレートなゾンビパンデミックものだけど、これはこれで悪くない。

評価
3.5

おすすめポイント

  • 正常と異常の境界が不鮮明になってゆくこの素晴らしき世界に拍手!
  • 会議室でダベッてるだけの上層部の無能なアホらしさに怒りと笑いと絶望が!
  • リン・ローリイ嬢のリアルにキュートなイカレっぷりがたまらない!

DVD&Blu-ray

本編動画クリップ

Her good looks won't save her from quarantine | The Crazies (1973)

(C)1973 PITTSBURGH FILMS.ALL RIGHTS RESERVED.

SF
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HB

HBです。固くも柔らかくもないちょうどいい奴です。ホラー映画ばっか観ているホラー映画バカで、お肉が大好物。

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