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血のバレンタイン

ホラー映画『血のバレンタイン』の画像

聖バレンタインの日に次々と起る惨劇!!つるはしで、ドリルで、無差別に人を襲い、殺しては心臓をえぐり出す黒い殺人鬼!

本記事はホラー映画『血のバレンタイン』の作品情報、あらすじ、感想と評価、おすすめポイントを紹介しております。ネタバレ?それはとどのつまり主観の相違です(基本的にはネタバレなしのつもりです)。

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作品情報

原題My Bloody Valentine
製作1981年/カナダ
レイティングG
上映時間90分/93分(完全版)
監督ジョージ・ミハルカ
出演ポール・ケルマン
ロリ・ハリアー
ニール・アフレック

あらすじ

アメリカ東部の小さな炭鉱町で、バレンタインの夜に起きた血塗られた惨劇。鉱山事故によって気が狂った男ハリー・ウォーデンによって、真っ赤に染まった呪われたバレンタイン。20年後、事件のことをすっかり忘れたこの町に、あの男がつるはし片手に帰ってくるのだった……。

感想と評価

ガスマスクでコーホーコーホー言いながら、つるはし片手に新鮮な心臓をえぐり出し、町の田舎っぺどもに呪われたバレンタインをお届けする黒い殺人鬼の神出鬼没を描いた、1980年代を代表するわけなどないスラッシャー映画です。

監督は『ブルーマン/魂の彷徨』(といわれても誰も知るまい)のジョージ・ミハルカ。

いわゆる『13日の金曜日』チルドレンとしてのタケノコ感やドジョウ感をヒシヒシと感じさせる珍品でして、アンフェアどこ吹く風の真犯人や、暗くてよぐわがんねー画面が悪評を集めたりもしておりますが、個人的には殺しの美学に魅力を感じる血塗られた逸品

本作の殺人鬼は見た目は武骨なただの炭鉱労働者なのですが、メイン装備であるつるはしだけに頼らない、家電からお料理教室、DIY精神、バンジーチョンパなどのレパートリーに富んだ死体製造方法がサービス満点で、ただの炭鉱労働者とは思わせないハイセンスさを感じさせます。

ちなみにこれらのハイセンスな死体提供サービスは、劇場公開当時、あまりのサービス過剰っぷりに本国カナダとアメリカでは残虐シーンカット版での公開となり、当時そのへんの倫理観がゆるゆるな無法地帯であった、我が日本でのみ完全版が公開されたとのこと。

しかし時は流れた現在、国内で視聴できるのは美しい死体製造過程がスポイルされたカット版のみであり、完全版はつたない英語力で輸入盤に頼るしかすべはなし。

ただし、完全版に存在するゴア描写は確かに魅力的で、本作の再評価をうながすものではありますが、本来それがある場所が削られたことによる空白の違和感と、想像力の刺激もまた乙なもんでして、カット版はカット版で十分に見ごたえも歯ごたえもあるかと思います。

真犯人も確かに無理がありますが、その背景と退場っぷりがこれまたキレッキレでして、あの不気味な高笑いと哀愁のエンディング曲を是非とも聴いていただきたいですね

2009年にはなぜか3Dによるリメイク版も製作されておりますが、今回はアメリカ公開版が完全版で、日本公開版はカット版というオリジナルとの逆転現象が起きたのも意外と面白い逸話ですが、まあこちらは無理して観る必要もないかと思われます。

HORROR-BAKKA的評価

恐怖度:2.0
グロ度:4.0
面白さ:3.0

総合評価:B

おすすめポイント

『血のバレンタイン』のおすすめポイント
  • こぎたねー炭鉱夫のくせに意外とハイセンスで豊富な殺しのレパートリー!
  • 脇汗香るスメル炭鉱夫のくせになんとも乙女チックでジューシーなハートのプレゼント攻撃!
  • そんな彼の高笑いとともに流れてくる哀愁のエンディング曲はマジで必聴!

DVD&Blu-ray

VOD/動画配信

血のバレンタイン』を配信しているVODはこちら(2023年2月現在。最新の配信状況は各公式サイトにてご確認ください)。

予告編動画


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