全米38州で上映禁止!いま、恐怖の頂点を極めて戦慄の〈ジョギリ・ショック〉がやってくる!!
本記事では映画『サランドラ』の作品情報、あらすじ、感想と評価、おすすめポイントを紹介しております。ネタバレ?それはとどのつまり主観の相違です。
作品情報
原題 | The Hills Have Eyes |
製作 | 1977年/アメリカ |
レイティング | G |
上映時間 | 90分 |
監督 | ウェス・クレイヴン |
出演 | スーザン・レイニア ロバート・ヒューストン マーティン・スピアー ディー・ウォレス |
あらすじ
かつて核実験場だった荒野のど真ん中で車が故障し、立ち往生してしまった一家。しかしその界隈は、突然変異によって奇形化、凶暴化した食人一家の縄張りであり、彼らの標的にされてしまった一家は否応なしに恐怖と暴力の渦に巻き込まれていくのだった……。
感想と評価
荒野のど真ん中で立ち往生してしまった能天気一家と、そんな荒野を狩り場とする奇形食人一家との、家族対抗生き残りデスマッチを描いたスプラッターホラーです。
『鮮血の美学』でデビューしたウェス・クレイヴンの監督第2作目で、『悪魔のいけにえ』からの影響、または対抗心を感じる低予算田舎怖い系ホラーなのですが、我が国では全米公開から7年遅れで上映されたことからもわかるように、実はそれほど出来はよくありません。
ゆえに興行主である東宝東和は、「全米38州で上映禁止!」という大ボラ(単なる打ち切り)をかまし、「戦慄のジョギリ・ショック!」をでっち上げ(そんな武器は出てこない)、「眼が破れる~」などと、誇大に誇大を重ねた嘘宣伝を展開せねばならなかったのです。
若いホラーファンはアレクサンドル・アジャによるリメイク版、2006年の『ヒルズ・ハブ・アイズ』のほうを先に観ている可能性が高いですが、あれを観たあとにこちらを観たらきっとガッカリグッタリヘッコリすることでしょう。
はっきり言っちゃうと相当タルくてヌルくて安いのですよね。
まあ安いのは仕方がないとしても、この手の映画でタルくてヌルいのは許せません。
その戦犯は恐怖の中心である奇形食人一家の描写にあり、こいつらがただの山賊程度にしか見えないのが問題で、正直ちょっと頑張れば勝てそう、っていうか勝てちゃうのですよね(実は飼い犬より弱い)。
そういうダメな部分をきちんと補正していたのがリメイク版『ヒルズ・ハブ・アイズ』で、恐怖も、狂気も、奇形度も、グロも、すべてにおいて勝っており、あえてネタ元を観ようなどとは思わなくても十分なような気がいたします。
観るなら知識として観ましょうね。
ただ唐突にぶった切るエンディングだけは狂気じみててカッコいいのよ♡
おすすめポイント
- 奇形食人一家の次男坊を演じたマイケル・ベリーマンの風貌だけは必見!
- 犬が強い!カッコいい!ビースト最高!
- ぶった切りエンディング!ここだけは狂気のカッコよさなの♡
DVD&Blu-ray
VOD/動画配信
『サランドラ』が配信されているVODはこちら(2021年2月現在。最新の配信状況は各公式サイトにてご確認ください)。
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